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月がついてくるとき(ゆりな/当時小学3年)

 インラインスケートに車で行っているとき、みのりが、
「おつきさんがついてきゆう。」
と月をみていました。
 みのりは、みのちんとかみのとよばれている3才の女の子です。
 わたしはまどのほうをみました。
 ほんとうに月がありました。
 わたしは月をみながら、
「ほんとうにお月さまがついてきゆうみたいや。」
とまどをみました。
 月はもようみたいなのがついたまん月でした。
 みのりが
「あれ?お月さまおらんなった。」
と月をさがしました。
 わたしがみのりのところに行くとほんとうにみえませんでした。
 わたしは、
「みのこっちやったらみえるで。」
と前のいすのあいだにすわりました。
 わたしはいすのかたのようなとこに、手をかけたら、うしろにもたれるようにしました。
 わたしは、
「ここもみえるで。」
とよけいにうしろにたいじゅうをかけました。
 みのは
「みえんなったで。」
とまどをみました。
 わたしは
「じゃあきいや。」
ととおるところをあけました。
 えりは
「まえへきいや。」
とみのをさそいました。
 みのは、
「うん。」
とまえへきました。
 まりかちゃんは、
「みのって、お月さまみるためやったらなんでもするねー。」
とわらいそうになりました。
 わたしも、
(ほんとやー)
と思ってわらいました。