こどもの頃、私の家には4人も子供がいて、また母がファッションやたらに興味を持つことはあまり好ましい事ではないという考えであった為、着る服は従姉妹からのお譲りばかりで、したがってミニスカートがはやった頃には膝下丈のスカート、ミディやロングスカートがはやった頃はミニスカートをはく羽目になったものだった。 したがって、皆のように素敵に流行を身につけてみたかったその頃は、私には母のその方針をくつがえす力はなく、苦肉の策は、なんだかんだと自分で作ることであった。 もともとは、小学校の夏休みの工作で、よくぬいぐるみなどをつくった。兄が、まんがでいわゆるカエルを描いていた。 その影響で私もよくまねして描いていて、そのオリジナルのぬいぐるみを作りたくなった。 いつも裏のおばちゃんにまでもはぎれをもらって、それだけでもその手触りや柄が楽しかった私は、それでよくごちゃごちゃといろいろ遊んでいて、それで母をまねて、お人形さんの枕やなどの、“極めて小物”を作っていた。 したがって、布を買うということを知らなかった当時は、私は例によって、納戸にはぎれを探しに行き、望みのピンク色の布がなかった為、考えた挙句、破れた為にいらない布の袋に放り込まれていた父の白いトランクスの布を取りだし、それを、サクラマットの水彩絵の具で好きなピンク色の濃い水溶液をお風呂場の洗面器で作り、その中に1時間ほどつけ込んで、うまくピンク色のきれいな布を染め上げた。 それを洗濯バサミでつるして乾かし、ぬいぐるみの展開図を考えて裁断し、縫い合わせ、中にパンヤという綿を詰め、とてもさわり心地と気に入った色のカエルの手のひらサイズができあがり、意気揚揚と夏休みの宿題として提出し、後は、私の遊ぶ寝るのときの麻子軍団の一員となったのでアール。 |
袖口マフ | 袖口マフと共布の ファー生地マフラー毛皮風 |
オーガンジーとサテンの リボンのヘアバンド |
ベッドカバー |
冬のお帽子※ | ベビーケット |
みんなケット | (休憩のコーナー)※ |
ブローチ※ | プチペンダント※ |
チョーカー※ |